新聞で目にした「冬鳥越スキーガーデンのバラ園閉園」のニュース。あまりにも突然で、しばらく呆然としてしまいました。
私はこの場所が本当に大好きで、毎年欠かさず訪れていたお気に入りの場所。
つい先日も、今年1度目の訪問を済ませたばかりでしたが、「どうしても、もう一度だけ見ておきたい」と思い、今年2度目の訪問を決めました。
バラ園へ向かう道で、胸がいっぱいに

「もしかしたら、この道を通るのはもう最後かもしれない」
そう思うだけで胸が詰まり、泣きそうになりながらバラ園へ向かいました。

到着すると、以前訪れた時よりもさらに多くのバラが咲き誇っていて、丁寧にお手入れされている様子から、大切に育てられてきたことが伝わってきました。

改めて、本当に素敵なバラ園だったと感じます。

偶然出会った、80歳のバラのお世話をしていた男性
驚いたことに、新聞にも載っていた80歳の男性と偶然お会いすることができました。
母が話しかけたのをきっかけに、お話することができたのですが、そのお声はとても張りがあり、キビキビと動かれていて、とても80歳とは思えないほどお元気な方でした。
何よりも、笑顔が本当に素敵で――。きっと、長い年月をかけて、心からバラを愛し、育ててこられた方なんだろうなと思いました。
新聞では「悔いはない」と語られていましたが、実際にお話ししてみると、その言葉の裏には、複雑な気持ちがにじんでいるように感じました。
「歳をとって動きが鈍くなってきた」と仰っていましたが、まだまだ現役でバラのお世話ができそうなほど、お元気そうでした。
癒しの場所がなくなってしまうということ
このバラ園は、バラの美しさはもちろん、自然に囲まれた環境や鳥のさえずりなど、すべてが心を癒してくれる場所でした。現実を少しだけ忘れさせてくれる、私にとって特別な空間。

そんな場所がなくなってしまうなんて、本当に寂しい。こうして書いていても、思わず涙がこぼれてしまうほど、胸が苦しくなります。
今後のバラの行方と、意見の募集について
加茂市のホームページによると、移植可能なバラは苗木として市民に配布予定とのこと。また、閉園後の利用についての意見も募集されているそうです(7月31日まで)。
- 意見提出先
加茂市教育委員会 社会教育課
〒959-1392 加茂市幸町2-3-5
メール:syakyo@city.kamo.niigata.jp
たとえ意見がたくさん集まったとしても、計画が変わる可能性は低いのかもしれません。それでも、「なんとかならないのかな」「誰かが動いてくれたら」と、願わずにはいられません。
最後に
自分にとって、大切な場所がなくなるということ――
こんなにも深く心に残り、涙が出るほど寂しいものなんだと、今回改めて実感しました。
たくさん撮ったバラの写真は、きっとこの先も私の宝物です。
そして、この気持ちも、ここに記録として残しておきたいと思いました。
